庵主のたわごと

「壷中の天」から壷中庵と名付けました。名付けたのは遥か昔ですが・・・・
世に出たのは三ヶ月前です。
ものの本によれば、後漢の時代、費長房(ひちょうぼう)が、市の役人をしていた時、市中で薬売りの老人が店をしまうと店頭に掛けてある壷に入るのを見た。長房は老人に頼み一緒に壷の中へ入ると、美酒、佳肴がずらりと並んでいたので、ともに飲んで出てきた。と言う故事に基づき、別世界や仙境を,
「壷中の天」と。
2002.10.26
たわごと  part1
たわごと  part2
毎日の生活の中で感じたことを
たわごとpart1たわごとpart2
に書き留めてみました.
個展のため気持ちを整理する手段として書いたものもあり古い文章もあります.
20年も前のある寒い冬の日に東京で安宅コレクションを観てから私は李朝陶器に一層魅せられた。その時の陶器の温もりはいまでも脳裏に焼きついている。李朝の陶器は中国や日本の伝世の名器や名工の逸品でも、また刀のように研ぎすまされた鋭く端正な神品でもない。
李朝の陶器は太い指、大きな手で土をこね、一気に水挽き成形された器体と削りだした高台。無造作な化粧土のずぶ掛け。刷毛目、子供にでも描けそうな無作為で楽しい絵付け、彫、印花等など。私はそんな陶器が好きである。
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